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効率的な保管方法とは?

効率的な保管方法とは?

(1)物流と保管の関係性

物流というと、まず流れている商品をイメージすることが多いです。しかし、物流は商品を運ぶだけではなく、商品の保管や梱包、仕分け、検品などあらゆる作業がたくさんあり、工場で商品の製造から届け先までの一連のプロセスが物流と言われています。

その物流のプロセスにおいて、商品の「保管」の役割は非常に重要な業務の一つとなっております。効率的な保管を行うことができることで、保管商品だけではなく、倉庫内作業の効率アップや生産性向上、コスト削減につながります。

「保管」とは倉庫で商品をお預かりして、管理することです。倉庫内保管には「長期保管」と「一時的保管(短期保管)」があります。商品が入庫に入ってくる時間(入庫)から所定の場所で保管し、お届け先への配送(出庫)までの流れを異常なしで効率的に管理できることが「保管」の役割です。

(2)効率的な物流体制につながる保管とは?

商品を保管する場合、商品の荷姿・状態をみて、保管する必要があります。小口の商品なのに、広いスペースを使用して、保管してしまうと、場所がもったいないことになる他、余計なコストが発生してしまいます。そうすると、会社の売上、費用にも影響を与えるため、効率的な保管方法を考えることは必要です。

また、倉庫とは商品を保管するだけではなく、物流作業を行う場合もあります。入庫する商品の保管から、保管商品ピッキング作業、ピッキングされた商品の梱包、荷札貼り付け、検品、出庫までの付帯作業業務も行います。その場合、適切な保管方法を行わないと作業時間が長くなり、作業の生産性が下がります。

また、商品を効率的に保管しない場合、誤出荷の恐れが発生し、お客様との信頼関係にも影響を与えます。

効率的な保管方法を行うためには次の4つの視点が主なものとして考えられます。

(3)効率的な保管ができるための主な視点

(1)倉庫内レイアウトの最適化

(2)保管設備の設置(高く積むための工夫など)

(3)ロケーション管理

(4)倉庫管理システム・在庫管理システムの導入

(4.1)倉庫レイアウトの最適化

倉庫の保管効率を上げるためには、まずレイアウトの最適化を考えることが重要です。前述通り、倉庫内では、商品を保管するだけではなく、物流作業も行います。そのため、作業する動線まで考えて、設計する必要があります。倉庫内では、基本(1)入庫、(2)検品、(3)保管、(4)梱包、(5)出荷までの主な作業工程があります。商品を保管する場合はそれらの作業流れも考えた上で、レイアウト配置を考えることが大事です。レイアウトが最適化されると、移動距離が短縮でき、作業効率の向上、人件費や管理費などのコスト削減、商品の取り違え等のリスクの低減につながります。レイアウトを決める際は、倉庫全体のスペースを確認することや作業工程も考えてデッドスペースを生じさせないことや平面ロス、高さロスも生じないように考えることも重要です。その際、ABC分析などを活用し、重要度の高い商品を出しやすい場所に配置し、重要度の低い商品を奥に配置することで無駄な移動を減らすことができます。そのため、レイアウト配置を最適化することが効率的な保管方法の一つとして考えられます。

倉庫レイアウトの最適化

(4.2)保管設備の設置

倉庫で商品を保管することはただ床にパレットを使って保管することもあれば、設備を使用しながら保管することもあります。小スペースでも商品を数多く保管するためには、積層ラック、高層ラック(棚などを含む)を活用して、保管することも効率化につながります。高く積むための工夫をすることで、限られたスペースでたくさんの商品を保管することができます。しかし、高層ラックを使って、保管する場合に、注意しなければならないことがあります。ラックは基本3段積みで作成されて、各段ごとに商品を保管する仕組みです。重要度の高い商品をラックの上部に保管すると、降ろす・出す場合に機械(フォークリフト等)を使わなければなりません。その場合、リフト運転者がいないと、なかなか降ろすことができなく、余計に時間がかかってしまうケースもあります。そうすると、作業全体まで影響を与え、作業効率が悪くなるため、重要度の高い商品を出しやすい場所(ラックの下部)に保管することがおすすめです。

保管設備の設置

(4.3)ロケーション管理

ロケーション管理とは、商品の保管場所を番号・番地化する管理方法です。ロケーション管理をすることにより商品が倉庫内のどこにあるかがわかりやすくなり、簡単に商品を見つけることで、保管の効率化や作業の効率化につながります。

例を言いますと、商品Aを棚1に保管・管理されていると決めておくと、商品Aを探す場合は棚1で関単に見つかることができます。倉庫内では様々な種類の商品が数多く保管されるため、実際にロケーション管理する時は、もっと細かい表記を決めて、保管することが多いです。

DX化が進んでいる今では、倉庫で商品の保管効率化を向上させるために、ロケーション番号をバーコードで表示させ、WMSと連携して保管することもよく見られます。商品が入庫や出庫の際、品番・品名違いや在庫切れ、誤ピッキングなどをアラートで確認することができ、異常発生を防止することで、物流効率化につながります。

ロケーション管理

(4.4)倉庫管理システムの導入

また、物流のDX化も効率的な保管に重要なものとなります。倉庫管理システムや在庫管理システムを導入することで、倉庫内の保管場所や在庫の状況(商品の数量・移動履歴)を追跡することや把握することができます。そのため、余剰在庫発生の防止、欠品発生の防止につながります。それにより、不要な在庫の保管費用など無駄なコストの発生も防ぐことができます。欠品が削減できるため、販売の機会を逃すことも削減でき、売上増につながり、キャッシュフローが良くなります。

 また、IoT活用により、在庫データはリアルタイムで更新され、従来のExcelやアナログでの在庫管理がなくなり、在庫管理の作業効率化、棚卸しの業務効率化を実現できます。

 しかし、DX化するためには多額の費用が発生します。そのため、導入前から費用対効果などを考え、導入内容を慎重に検討する必要があります。

WMS

(5)セイノーの物流倉庫では、効率化を考慮し、商品を保管

セイノーの物流倉庫では、保管商品の効率化・倉庫内作業の向上を考慮して商品を保管しています。最適な倉庫内レイアウトの設置や保管設備の導入、ロケーション管理や物流のDX化など様々な方法を活用して、最適な物流構築を実現しています。下記の写真は、各倉庫で保管されている商品の保管方法の様子です。

セイノーの事例(倉庫内)

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