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雨と物流

雨と物流

(異常気象に備えましょう)

(1)バケツをひっくり返した雨ってどのくらい?

天気予報で「バケツをひっくり返したような雨」とよく言われていますが、どのくらいの量かイメージはつきますか?

気象庁では、1時間当たり30㎜~50㎜の降雨量が降る際に、用いられています。

1平方メートル(傘を開いた状態の広さ)あたりに換算すると30~50リットルの量がたまることになります。牛乳パック1本=1リットルなので、1平方メートルで1時間当たり30本から50本の牛乳パックの量の水たまる計算になります。

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※気象庁「雨と風」リーフレットより抜粋

(2)雨量ごとのイメージと被害との影響

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(3)頻度が増えている激しい大雨

冠水レベルの激しい大雨は年々発生件数が増加しています。

2022年は2000年代に入って、2番目に多い発生件数となりました。

1980年頃と比較すると、おおむね2倍程度に頻度が増加しており、日本の大気環境が大きく変化していることがわかります。

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(4)警報・注意報の発令基準

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・実は警報や注意報の発令基準は、全市町村別に細かく分けられています。

・河川の流域など地理的要因に合わせて雨量や風速などの数値が細かく決められているのです。

ニュースや新聞の情報は地理に細かいところまで情報提供されているのかはわからない・・・
⇒各市町村の警報の発令基準を確認して情報収集を行うことが大切になります。

(5)大雨発生時に物流現場で起こる事象

・拠点の被災による操業停止

平成30年西日本豪雨では、広島県、岡山県で最大7日間の停電が発生しました。

・交通網被災による流通経路の遮断

主要交通幹線における被害によって物資の供給活動が遅滞または停止します。

・物資調達困難による製造コストの増大

拠点や交通網の被災によって調達コストが跳ね上がり、売値に反映されます。

(6)過去の災害事例

例)平成30年7月西日本豪雨

2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨

死者224名、行方不明者8名、負傷者459名(重傷者113名、軽傷343名、程度不明3名)
住家全壊6,758棟、半壊10,878棟、一部破損3,917棟
床上浸水8,567棟、床下浸水21,913棟など
(平成30年11月6日現在、平成30年度消防白書より)

山陽自動車道やJR山陽本線等主要交通網の寸断による立替輸送確保の面で大混乱が発生しました。

山陽自動車道(8日10時間)通行止め
JR山陽本線車東福山駅~広島貨物ターミナル駅 88日間不通

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(7)主要交通網の寸断が引き起こした影響

(平成30年7月西日本豪雨)

平成30年7月の西日本豪雨では、大雨による土砂災害が広島県を中心に山陽地方各地で発生しました。日本の動脈である鉄道や高速道路への土砂が流出して、長期間寸断されました。

鉄道では、寸断が約3か月にわたって発生し、貨物列車によるのコンテナ輸送ができなくなりました。トラックによる代替輸送が行われましたが、トラックの車両が不足し、運ぶ手段が見つからない問題が発生しました。

高速道路も1週間寸断され、物流事業者は別ルートによる迂回路は日本海側にまで広がりましたが、交通集中による大渋滞が発生し、所要日数に大幅な遅延が発生しました。また、災害の被害と関係のない市町村でも被害地を迂回する車の渋滞で、日常生活へ影響が出ました。

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(8)西濃運輸での対処【1】

(平成30年7月西日本豪雨)

平当時、東京から広島へは直行トラックによる運行でしたが、雨による道路の被災で直行での輸送ができなくなりました。中部地方の拠点で商品を中継し、商品の量を調整しながら輸送を実施しました。

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(9)西濃運輸での対処【2】

(平成30年7月西日本豪雨)

関東各地で集荷した商品を貨物列車コンテナへ積載し、兵庫県の姫路貨物駅まで列車によるコンテナ輸送を実施しました。

姫路貨物駅へ到着後、代替トラックへ商品を積み替えて、九州各地へ輸送しました。

※トラックでの代替輸送は、道路の復旧状況を見て、区間などを更新しながら実施しました。

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(10)物流業界で災害発生に備えて

■ 適切な在庫量の確保

■ 作業の標準化・従業員の多能化

■ サブ拠点の確保

■ 物流業界で災害発生に備えて

災害時に商品の流通が停止した場合に備え、予め適切な量の在庫を備えておくことが重要です。製造メーカーの被災や交通網の遮断等によって、材料の調達が困難になり、営業活動に影響ができるでしょう。

西濃運輸ができること
・入庫管理から在庫管理、出荷業務を物流のプロが代行
・自社開発のWMS(倉庫管理システム)で在庫を一元管理
・欠品、過剰在庫の発生を防ぎ、物流品質の向上に寄与

■ 作業の標準化・従業員の多能化

災害発生時は作業員の人員不足が予想されます。従業員が複数の作業に対応できるよう、平常時から教育や定期的に配置変え等により、多能化を図ることも必要です。物流業務の外部委託で、必要な人材を実働部署等への配置で人員強化につなげることができます。

西濃運輸ができること
・組立て、ラベル貼りから部品の分解、洗浄までハイレベルな作業も委託可能
・輸送ターミナルと倉庫が一体化した「ロジ・トランス機能」で輸送から保管、流通加工まで同一施設内でワンストップ提供

■ サブ拠点の整備

荷主や物流事業者は代替施設において貨物の搬入・搬出等を実施できる体制を構築しておく必要があります。万が一、災害等による操業停止に

西濃運輸ができること
・全国の物流拠点と充実した輸送網をセットで提供
・遠隔地の倉庫でも同じ西濃運輸だから最寄りの窓口1つで解決
・ご希望の条件で500拠点以上からご希望条件とマッチング

倉庫のお探し・物流サービスの委託はすべてセイノーにお任せ!

物流に関する困りごとは、是非当社にご相談ください!理想的な物流構築で最適な物流サービスを提供します。


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